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コクシジウム症とは、コクシジウムという原虫が体内に寄生し、様々な要因とともに、発症することを言います。この原虫は肉眼で見る事はできません。
コクシジウム症のほとんどが混合感染で、感染しただけでは発症せず、その他の要因(ストレスなど)がきっかけとなり発症します。また、健康体に感染した場合は発症せず、容態の悪化によって、発生率が高くなり、早急な対応が必要となります。
コクシジウムと一言で言っても実にいろいろな種類がおります(約30種類の属)。原生生物で、脊椎動物の消化器官に寄生する性質を持っており、下痢などの症状を引き起こします。

 モモンガにおいての寄生率は定かでは有りませんが、コクシジウムの寄生率はかなり高い物とおもわれます。主に、野性個体を輸入する、タイリクモモンガの寄生がよく聞かれます。
アメリカモモンガ、フクロモモンガに関しても皆無ではなく、タイリクモモンガほどではないにしろ、発見される事があります。

 

分類 小動物にみられるコクシジウム原虫はほとんどがEimeria属である.
特徴 宿主特異性がきわめて強く,動物種間での伝播はありません。
通常1種類の感染がみられますが、ウサギにおいては約10種類程に感染し、汚染率はきわめて高くなっています。
健康な個体には感染しても発症せず、弱い固体、幼い個体に発症します。
宿主 マウス,ラット,モルモット,ウサギ,ニワトリなど多くの脊椎動物に,固有のコクシジウムが寄生。
寄生場所 主に、大腸,胆管,小腸,空腸,回腸,盲腸等の消化器官に寄生。
症状 食欲不振
体重減少
・水溶性の下痢(成熟個体では軽い下痢程度)
・成長不振の個体も見られる。
・症状が重いと血便も見られる。

症状の出ない、不顕性感染の個体も多数いると考えられます。
離乳後から3カ月齢ぐらいまでの幼若仔で発病するものが多い.
原因 発症のほとんどが様々な要因のストレス(輸送や季節変化)によるものが多いようです。
不衛生な環境では排泄物などから多量にオーシストが体内に取り込まれ、発症することがあります。
検査(発見方法) 糞便中にオーシストが見られるかどうかで判断(検便)します。発見しやすいのは生後2〜3か月の幼個体で、成長するにつれ、検出されにくくなるようです。
症状のない不顕性感染であれば,便と虫卵の比重の違いを 利用して卵だけを集める集卵法を用い、
発症個体の場合は糞便を直接見る、直接塗抹で行います。

検査をする場合は、新鮮な便でないと発見されませんので、なるべく新しい便を乾燥させないようにして検査を受ける様にしましょう。
一度でははっきりとした診断ができないため日を置いて、再度検査されるとより、確実に判断できます。
感染経路 感染経路は経口感染です。
排出された糞便中内で成熟したオーシストを経口することにより感染します。

コクシジウムは宿主の体内で一定の生活サイクルをくり返して増え,つぎの宿主へ伝播します。
体内で無性増殖したコクシジウムが雌雄に分かれ有性生殖し、未成熟オーシストが形成されて糞便とともに排出されます。 この未成熟オーシストは外界ではじめて成熟したオーシストとなります。成熟するのに必要な日数は種によって異なり,5日から14日ほどと大差があります。そのため、排出されたばかりのオーシストは,経口摂取されても感染はしません。
治療方法(駆除) 抗原虫薬を投与します。
コクシジウムは消化器系に寄生する虫です。細胞の中に入り込んでしまうため完全な駆除は難しいとされています。日頃の栄養状態や体調管理を行う事が必要です。
一定の期間、(大体、数週間程度)投薬を続け再度検査を行います。オーシストが見られなくなった時に投薬完了となりますが、完全に駆除できているかは判断できませんので、再発する可能性があります。投薬期間中は、栄養状態や健康管理にも気を付けて、異常が見られれば直ちに病院へ行くようにしましょう。

投薬と併用して籠等の器具の消毒が必要です。(消毒に関しては下記の消毒方法を参照)
予防方法 飼育レベルとしての予防は、検査結果に以上が無かった場合、、または、駆除後に、

・過度なストレスを与えない
・生活環境を常に清潔にして、排泄物などにより、再度感染しないようにする。
  (オーシストが成熟する前に排泄物は片づけるようにする)
・できれば、ほかの個体からの感染を防ぐため、ケージを分ける。もしくは、同居個体全てに投薬し、駆除する。
消毒方法 オーシストは,熱湯による消毒が効果的です。
70℃で15分,80℃で3分.100℃で1〜2秒の加熱で死滅します。また,大陽光線に対しても弱いといわれています.
使用している器具類を洗浄した後、100℃の熱湯で消毒し、できれば天日で乾燥させるとよいでしょう。

消毒剤に関しては、唯一コクシジウムのオーシストに効くとされている”オルソ剤”が有りますが、これは単味乳剤と混合乳剤があり、非常に強烈な匂いがしますので、獣医と相談して、必要が有る時のみ使用する方がよいでしょう。

 

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